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美容室経営で失敗しないための成功法則10選【2021年版】経営者の年収相場も公開

美容室経営

多くの美容師の夢である”独立”。現在、全国25万店舗の美容室がある一方で閉店に追い込まれる美容室も枚挙にいとまがありません。今回は美容室経営で失敗しないための成功法則10か条や美容室経営者の年収について紹介していきます。

美容室業界の市場規模

美容室経営をする上で、現在美容室の市場規模がどのぐらいか把握しておく必要があります。株式会社矢野経済研究所のデータによると、2020年度の美容市場は1兆3810億円、理美容市場は1兆9700億円と減少傾向です。2020年度は特に新型コロナウイルスの影響もあり、2019年度の市場規模と比較すると、92.7%と過去最高の減少率となっております。近年は微減傾向でしたが2020年度美容室経営の難易度は年々上昇していることが数字から読み取ることができます。

理美容市場規模推移・予測
株式会社矢野経済研究所のサイトより引用

美容室経営者になるために

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では次に美容室経営者になるにあたり、資格は必要なのか?年収相場はどれくらいなのか?という部分をご紹介します。

美容室経営者に資格は必要か

結論から申し上げると、美容室経営者自体に資格は必要ありません。事実近年は美容師以外の方による異業種参入のケースも増えております。
一方で施術する美容師には当然資格が必要となります。
美容室を一人で開業する場合は本人の美容師免許があれば開業することができますが、美容師二人以上で開業する場合には管理美容師免許が必要になります。管理美容師は美容室の衛生管理をおこなう目的で設置する必要があります。管理美容師免許を取得するためには「美容師免許取得後3年の実務経験があること」と「各都道府県で実施している講習会を終了していること」の2つの条件を満たす必要があります。
開業にあたり保健所にて開設届の提出も必須になりますのでオープン前に保健所に確認に行きましょう。

美容室経営者の年収相場

テレビやメディアに出演する美容室経営者を見ると美容室経営者は稼げると思う人も多いかと思いますが実際はどうなのでしょうか?

美容室経営者の平均年収は統計データとして出ておりませんが、500~600万円が平均年収だと言われております。役員報酬の割合は10%が相場となりますので、年商1億円美容室の場合、経営者の役員報酬(年収)は1000万円となります。

しかし、年商が高くなるほど役員報酬の割合は低くなり、年商が低いほど経営者自身が美容師として稼ぐ割合も増えるため役員報酬の割合も高くなる傾向になります。例えば年商3000万円の美容室の場合は20%の600万円が役員報酬となるという考え方です。

美容師の平均年収は約280万円と言われておりますので、比較すると美容室経営者は2倍近い年収を得られることになります。ただ、経営には当然リスクがつきものですので最初は美容師時代と同様または下がってしまったという美容師の方もいらっしゃいます。経営者はハイリスクハイリターンな側面もあります。

美容室経営の主な失敗理由

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夢もリスクもある美容室経営ですが、美容室経営で失敗するのにはどのような理由があるのでしょうか?今回は近年美容室経営の失敗しやすい理由ベスト3をご紹介させていただきます。

失敗理由①初期投資・固定費が高すぎる

美容室経営で多い失敗が「初期投資・固定費が高すぎる」というパターンです。20年前であれば、1店舗40坪以上・3000万円以上の投資は当たり前という感覚でしたが、近年はどんどん初期投資・固定費を抑えた状態でスモール出店が主流となっています。以前にも増して集客や採用の競争が激化しているので、40坪で10席以上の美容室は難易度が上昇しています。美容師の確保や集客の目途が立たないにも関わらず、大規模サロン出店することで収益が上がらず、黒字になりにくい店舗になってしまいます。

失敗理由②資金の余裕が少ない

美容室経営は現金商売のため、毎月資金が安定的に入ってきますが、余裕のある資金を持ちながら経営をしていく必要があります。実際に開業から1年以内に60%以上、3年以内では90%の美容室が廃業している結果もあり、その多くが資金不足が原因です。ではどのぐらいの資金があったらいいのでしょうか?
余裕のある資金の目安は、6か月分の固定費を現金で持っている状態が理想です。新型コロナウイルスのように大きく経営に影響することがいつ起こるか分かりません。初期投資のタイミングで内装やシャンプー台などの備品に資金を投資して、広告宣伝費などに投資ができず売上が上がらないというケースもあります。十分な資金の余裕を持つことで心の余裕や適切な判断に繋がるので事前に想定しておきましょう。

失敗理由③美容師が集まらない

近年の美容室で失敗している理由で急増しているのが美容師が集まらないという問題です。働いている美容師数は全国で約53万人、全国の美容室数は約25万軒です。平均を計算すると、1店舗2.1人しか美容師しかいないという計算になります。現在も美容室の数は増え続けているので、採用できる美容師がどんどん減少している状態なのです。10席の美容室をオープンしたけど働いている美容師は3名というような状態の美容室も増えてきました。店舗をオープンする前に何名で運営していくのか?その美容師はどのように採用するのか?ということを決めておかないと美容師数以上の固定費になってしまい、いつまで経っても黒字にならないという状態になる可能性があることを想定しておきましょう。

美容室経営で失敗しない成功法則10選

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ここからは美容室コンサルタントとして100社以上の美容室企業をサポートしてきた編集部より、美容室経営として安定的に成長している企業の成功法則を10選でまとめました。

成功法則①美容室の経営指標を把握する

美容室経営をする上で把握しておきたいのが経営指標です。経営指標を知っているかそうでないかで自社の経営判断軸を作ることができます。今回は月商300万円の美容室が一般的にどのような収益構造になっているかをまとめました。

売上300万円100%
原価30万円10%
販売管理費計246万円87%
人件費(法定福利費含む)150万円50%
水道光熱費10万円3%
広告宣伝費20万円7%
通信費6万円2%
地代家賃30万円10%
その他経費45万円15%
営業利益9万円3%
月商300万円美容室の一般的な収益構造


美容室経営で特に重視すべき経営指標は3つあります。

一つ目は、人件費です。美容室の人件費率は売上の45~50%が平均です。近年は美容師に還元する割合を増やしている企業も増えており、給与制度を作る際も重要視すべき項目です。

二つ目は、広告宣伝費です。美容室の広告宣伝費は売上の3~7%が平均です。都市部サロンほど高くなりやすく、郊外サロンほどコストを抑えやすいのが特徴です。成長が早いサロンほど広告宣伝費に多く投資をしています。

三つ目は、家賃です。家賃は売上の10%が平均です。家賃は想定売上の10%以内に抑えるのが理想です。良い立地ほど集客を見込める分家賃も高くなるので、広告宣伝費と家賃をトータルして15%以内に収めることでより収益性の高い店舗を作ることができます。

成功法則②開業時は経費を抑える

美容室の開業資金相場は約1500万円といわれています。
発生する費用としては
・物件取得費
・内外装工事費(看板、給排水、空調設備など)
・美容設備(シャンプー台・セット面・什器など)
・美容備品(ワゴン・タオルなど)
・美容以外の備品(パソコン・電話・冷蔵庫など)
・材料費
・求人費
・オープン前人件費
・広告宣伝費
などが挙げられます。
内外装工事は居抜き物件にしたり、こだわりすぎないことでコストを減らすことができます。シャンプー台などの美容設備もものによって約100万円単位で変わってきます。特に予測が付きにくいい1店舗目の出店は出店に伴う初期投資をできる限り少額にして運転資金に余裕のある状態でスタートすることを心がけることがおすすめです。

成功法則③経営理念・ビジョンの計画づくり

美容室に経営理念・ビジョンなどの計画をきちんと立てておきましょう。特にどのような店舗を出店するかというのは非常に重要です。多店舗展開を前提とした美容室と1店舗でこだわりのある美容室を目指すのではお店の作り方が全く変わってきます。自分自身が経営者として、どのような会社作りをしたいのか?どんな美容室でお客様に満足していただきたいのか?いつまでにどんな状態を目指すのか?独立する前から経営理念やビジョンを構想し、事業計画に落とし込んでいくことがおすすめです。

成功法則④出店立地は美容師&お客様が集まる場所

美容室の出店エリアはとても重要です。よく美容師が独立する際に今のお客様が通いやすい場所に設定することが多いです。個人店で独立する場合はその方が良いのですが、10席などの中型店を出店する場合は集客できるエリアか?美容師が集まるエリアか?という点を考慮に入れなければいけません。短期的に自分の売上は上げることができても長期的には失敗するケースに繋がります。
特に出店立地で人気のエリアは都市部エリアであれば、駅から徒歩5分以内の駅チカ物件。郊外エリアであれば交通量の多い生活道路、イオンなどの集合施設周辺が好ましいです。自社が想定する売上に対し、出店する立地が適切かどうかオープンする前に下調べすることがおすすめです。

成功法則⑤メニュー価格設定で生産性が決まる

美容室のメニューは集客や客単価に大きく関わってきます。時代とともに専門的な美容室が増えており、どこでもあるようなメニューだと集客に繋がりにくくなっています。メニューのコンセプトをまずは決めることが大事です。その次に重要なことが価格&時間設定です。価格と時間で自サロンの上限売上が決まります。重要なのが分単価を考えることです。カット4000円=60分だと分単価は67円となります。一般的な美容室の分単価は80円前後が多いです。
分単価80円の場合、1時間で4800円、8時間労働×22日×稼働率60%と考えるとスタッフ一人売上の売上が約50万円となります。
一方で分単価が120円になると同様の計算で76万円まで上がります。分単価120~150円で満足いただけるメニュー・サービスを追求していくことでその後の経営の難易度が大幅に変わっていきます。

成功法則⑥資金は固定費の6か月以上が理想

失敗理由にも記載しましたが、資金の余裕を作ることで経営の成功確率を上げることができます。新型コロナウイルスが拡大する以前は固定費は3か月未満の美容室が圧倒的に多かったですが、新型コロナウイルスが拡大した以降はキャッシュフロー改善をする美容室が大幅に増加しました。今後も震災やウイルスなどいつ何が起こるか分かりません。急な投資が必要になることもあります。固定費の6か月以上の現金を保有することを念頭に置きながら経営活動をしていただくことが理想的な状態です。

成功法則⑦集客の広告宣伝費の投資を十分行う

美容室は席の稼働率を上げるビジネスです。稼働率を上げるのは徐々にではなく、早く席が埋まってしまう状態を作ることが重要なので、早めに広告宣伝費を多くかけて徐々にリピーターで埋まる状態を作っていくことが理想です。
集客をする上で重要視していただきたい指標が2つあります。
1つ目はCPAです。CPA(Cost Per Acquisition)は顧客一人当たりの獲得単価を意味します。美容室の平均は約5000円ですが、コンサルティングではCPA1000円以下のサロンもあります。地域性や集客力にも影響しますがCPAが3000円未満であれば広告宣伝費をどんどん投資していく方が結果的に収益が上がるのが早いです。
2つ目はLTVです。LTV(Life Time Value)は顧客生涯価値を意味し、初来店から一生涯かけて消費する金額の合計を意味します。美容室の場合は一生涯だと計算が難しいので、客単価×年間平均来店回数で算出できます。
例えば、客単価7000円×年間平均来店回数8回=56000円となります。
広告宣伝費はLTVに対して5~10%で計算するのが妥当なので一人あたり2800円~5600円で獲得できていればOKという見方ができます。

成功法則⑧美容師の採用対策を事前におこなう

厚生労働省によると、全体の一般の有効求人倍率が1.03倍に対して、美容師の有効求人倍率は2.73倍と高い水準となっております。美容師採用の難易度は年々上昇しております。美容室を開業したものの、美容師がいない状態では何もできません。事前に美容師が採用できるかどうかリサーチを行いましょう。
美容師採用を成功する上で重要なことは下記です。
①出店エリアの美容師待遇の相場を事前に調べる
→給与、お休み、福利厚生、売上還元率、前職保証の有無、労働時間、産休・育休制度など他社と比較して自社が優位なポジションに位置しているかを見ていく必要があります。
②求人会社を通じ、エリアの応募数の情報収集を行う
→求人紹介会社やポータル会社は掲載前にそのエリアの応募状況を教えていただけます。どのくらい応募があるのか?どのような美容室に募集が集まるのか?を徹底的にヒアリングをして事前準備を行いましょう。
③複数の求人サイトに掲載を行う
→近年ではindeedをはじめ安く採用獲得できる媒体や月々のランニングコストは無料で採用した時のみ費用が発生する成果報酬型のサイトが増えています。無料で掲載できるものはすべて掲載し、できる限り美容師募集が来る状態を作っておきましょう。

成功法則⑨多店舗展開でリスクを分散する

美容室を個人店として1店舗出店することも良いですが、自分が一生美容師として働き続けるということや一緒に働くスタッフが辞めることを考えると、美容室1店舗というのはリスクも伴います。多店舗展開をすることで人による業績の影響を減らすことが可能になります。スタッフ5名の美容室で一人のスタッフが辞める場合売上の20%に影響しますが、スタッフ50名の美容室で一人のスタッフが辞めても売上の影響度は2%に抑えることができます。
多店舗展開をするということは、経営手法も大きく変わります。集客や採用、リピートに関しても仕組みを作り、中長期的に売上が上がり続ける美容室づくりをしていく必要があります。

成功法則⑩出た利益を次の投資に回す

美容室経営者というと、良い家に住み、良い車に乗り、派手な生活ができるというイメージもあるかもしれません。そのような生活を目指すことも否定はしませんが、近年成長著しい美容室経営者は事業で出た利益を次の出店への投資と従業員の給与還元をするパターンが圧倒的に増えています。その方が結果的に長期的に会社として伸び続ける循環を作ることができます。特に最初の3店舗目までは次の出店に投資し続けると利益はほとんど残りません。ただ美容室事業を大きく拡大していくためには必要なステップです。

美容室経営の成功確率を上げるために

person holding pencil near laptop computer

美容室経営の成功確率を上げるためには、情報を集めて勉強する以外に方法はありません。美容室経営者の中で成功している人の話を聞いたり、本を読んだり、成功している美容室に行ってみることも重要です。とにかくたくさん動き、学び自分でいける!という確信を持って美容室経営に臨む状態がベストです。

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